♪とびきり甘い苺の魔法♪/鳥星
 
4号線の荒い傷跡へ
  大蛇の涙腺が羽ばたいていくからだろう

人工衛星から切り取られた歯車の聴覚に寄りかかり
 赤信号の中枢神経から引きずり出されたグランドピアノ
  その幼い蝋燭の額の上に
 恥ずかしがり屋のB型かAB型の蛙化現象を乗せながら
  不協和音は決まってこう立腹するのだった
   ――光は眩しい

飛び出した円周率の数字のDNAを全て書き換えて
 逮捕されたペンギンの嘴が腹を抱えて笑うだろう
揺れる蠍の不器用な人差し指の形をした
 可愛い墓標の水銀から分裂した肺の蜜が零れ落ちるだろう
それを言い換えれば――遺伝子工学の人波の陽炎を振ってみて
 真っ青な
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