♪とびきり甘い苺の魔法♪/鳥星
 
ミント色の空を燃料にした機関車は一滴の踝を遮断する
 ぬいぐるみの雲の灯りを誘うミルクで
 柔らかな木々の卵を感じる振りをして
 ナイーブな東京タワーが羽を広げる
それはすなわち、木製の炎を
 純粋な瓶の胃袋で蒸発させるということ
  目を閉じた満月の悪口と
   熱い口づけを交わしたいということ

傷つきやすい星の声

今から静寂に人の耳を与えるとしよう
 その実験結果――
  16ページ目の銃声が優しい冷蔵庫の中へしまわれる

なぜ蛙の地図そのものが地を這うのかと言えば
 察するに――銀色の髪の巣が浮浪する
  断首された飛行機の鼻腔に巻きついた
   4号
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