詩想、直観的思考とエゴイズム/ひだかたけし
自分というこの私なるもの、
生きた思考力動が自らの活動の
脳髄といういわば鏡に映され
その鏡像に力動の眼が注がれる瞬間、
この私という自己意識が初めて生まれる、
思考力動の主体としての私 ではなく、
思考力動の結果としての像=私 なのだということ。
私と世界、主観と客観という対立以前、
生きた純粋な思考活動が常に不断に在り
この思考力動の結果として
日常普段意識している影・仮象の自分が生み出される。
狭い日常私性に何時迄も拘るのでは無くして
人、この思考力動のウネリを直観体験する瞬間 、
エゴイズムに充ちたオノレを相対化スル視点を得ていく。
大自
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