それだけじゃ片付かない何かの為に/ホロウ・シカエルボク
書いているつもりなんだ、俺の人生そのものが一篇の詩となって完結するのさ、まあ、本当にそうなるかどうかは神のみぞ知るって感じだけどね…もしかしたらボケちまったりするかもしれないから、なんせ俺の家族、みんな頭がおかしくなっちまって、普通に暮らしているのは最早俺だけなんだ、だからもしかしたら、俺もそういうことになるかもしれない、だけど俺、その線は越えないような気がしてるんだ、だってそうだろ、いかれちまったら何も書けなくなるじゃないか、俺は自分の中のそういう血みたいなものを感じていたから書き始めたのかもしれないなと思うこともままあるよ、まあ、何かまともじゃないなっていう自覚くらいはあったからね、でもさ、俺
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