詩想、ぶっ壊しや*/ひだかたけし
 
くに失いチャンスすらもう求めず
私と《私》との間に測り難い懸隔在ること
今の私なるもの 埋葬され尽くして
初めて更なる次元 超感覚の次元
到来するらしきことの予感だけ
深い諦念の内に確と握り締めながら 、

朝の光の丸く輪郭整えつつ黄金の炎に燃え上がるを

見入る、観居る、今のこの私が只今に生きて在る











*この作品に関して、以下を参考にして下さい。

『…人は自分の中に働く破壊力の本性を、絶えず解体しようとする本性を、すべて知覚してしまいます。それを不用意に知覚してしまいますと、グノームたちは、死を象徴する存在になってしまいます。…
[次のページ]
戻る   Point(5)