THE GATES OF DELIRIUM。/田中宏輔
 
ェスコ・コモ宛の手紙より、ヘルマン・ヘッセ研究会訳)
   
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心というものは、それ自身
一つの独自の世界なのだ、──地獄を天国に変え、天国を地獄に
変えうるものなのだ。
(ミルトン『失楽園』第一巻、平井正穂訳)
 
 出来のよい頭脳はいずれも、自らのうちに二つの無限、天国と地獄とをになっており、そしてこの二つの無限のどちらかのいかなる映像(イマージユ)を示されても、ただちに自分自身の半分をそこに認めるのだ。
(ボードレール『リヒャルト・ヴァーグナーと『タンホイザー』のパリ公演』三、阿部良雄訳)

ぼくらはめいめい自分のなかに天国と地獄をもってるんだ
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