番/201
い路を帰ってくる
見えない海を
ひとりで泳いで
東大っていう
馬鹿馬鹿しい夢を
見させられてたこと
行きたいんじゃなくて
髪を切るみたいに
ただ思い出したくないんだ
それにまつわること
髪に触っていいのは
恋人だけだって言われたこととかね
何の為に生きてるか
分からなくなった時は
気晴らしに歩く
世の中を知ったような気になって
自分が見てるものが
本当はなんなのか分かろうとする
人の価値
希望でも理想でもなく
絶望でも期待でもなく
生まれた時から決まってるのに
知らないだけさ
知りたくないなんて
思ってるかどうかなんて
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