旅路/レタス
 
地下牢に閉じ込められて幾年(いくとせ)か

サラリ サラサラ 銀の砂
凍えた肩に積もります

サラリ サラサラ 金の砂
閉ざした心を放ちます

いつの間にか手枷足枷は外れていました

たくさんのパンと缶珈琲をバッグに詰めて
漆黒の夜空を眺めたら
北極星が微かに頬笑みました
地図もコンパスも無く歩いてゆこう

さぁ! 今が旅の始まり
 



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