ラフマニノフ 「エレジー」/
りつ
真夜中
ベランダに出て
こっそり小さな松の焚き火を作った
哀しいのか
ほっとしたのか分からない
いっそ雨が降ったら良かったのに
ひとり歩いて行く細い小路
遠くに雲を戴く山が見える
もうあなたの姿はみえない
空は灰色
とても静か
ひとりで歩いていても
やっぱり寂しくなかった
誰かがいっしょにいてくれる感じがした
(私たち、ずいぶん翻弄されましたね)
優しいことばたちが降りてくる
それは祈るような祝福でした
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