母の話 2/201
て出来ることで
私は恐ろしく早くにそれを放棄してしまった
させたのは神と呼ばれる時の流れかもしれないが
したのは私だ
責任を取るのも私だ
神を責めても仕方がない
愛している、鳥達は私を見てかわいそうな飼い鳥のことを思い出す
歌をうたってくれる私のことを
鳥達にとって愛は歌
決して自分の名前さえ呼ぶことができなかったかわいそうな私の小鳥
嘘を吐かなければよかった
"私なんていなければよかった"
愛そうとしているわけではないし
憎んでいるのに疲れたことも確かだ
だからといって私みたいなくずに
簡単にほだされちゃうようなひとを
(あるい
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