ヨルシカ太陽/ねことら
ヨルシカの太陽ばかり、昨日今日と聴いている。
/ゆっくりゆっくりとあくびの軽さで
行ったり来たりを繰り返しながら/
/私が歩いた道も、私の足も
私が触った花も、私の指も
私が死ぬ日の朝も、その他の日々も
緩やかな速度で追い抜いてゆく/
冬の木漏れ日、夏の陽炎、あたたかく町の端をいろどり、くりかえし過ぎていくもの、遠くからしずかな諦観といのりのなかで、陽の流れるさまをうたっているようで、心のひだにそっと熱をあたえてくれるような音楽だと思った。
文学も、絵画も、音楽も、技巧や評価にはしることなく、いつまでも自分のなかにこんこんと湧く、創作の泉にひ
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