母の話/201
 


詩などどうでもいい
私はあなたが心配だ

この世で生きることについて
自分の足で歩いたことすら知らないあなたが

自分の子供が立った時
親があんなにも喜ぶのは

きっと本当は
いつか自分達の元を巣立つことが分かっているから

それをいつまでもぐずぐずと
死ぬまで依存してやろうという気でいる

私の愚かな母の話をしよう
私は私の話など一生できないだろうから



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