母の話/
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詩などどうでもいい
私はあなたが心配だ
この世で生きることについて
自分の足で歩いたことすら知らないあなたが
自分の子供が立った時
親があんなにも喜ぶのは
きっと本当は
いつか自分達の元を巣立つことが分かっているから
それをいつまでもぐずぐずと
死ぬまで依存してやろうという気でいる
私の愚かな母の話をしよう
私は私の話など一生できないだろうから
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