昭和のカレーライス/アラガイs
 


神田神保町にある定食屋のメインはカレーライス
それが次第に香辛料が手に入らなくなって、
 人々はその度唐辛子を増やしていた
あまりの辛さにある者は内蔵を壊し
またある者は舌を焼かれて
草を食みながら牛になっていった。

年号が平成へと移りゆく頃になれば
人々の味覚は頂点を極め、
 神保町のカレーライスも
甘くて食べやすくなっていた。
亜麻色と疼くスイーツに、デコられたカレーライス
子供から、大人たちの食欲を誘発し、
                人々は
お腹ばかりがふくらんでいった。

代々と続いていた店主が店を弟子に譲る頃
令和のカレーライスは世界中か
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