ユートピアを考えていた。/あらい
うに日差しが溶け込み、にわかにひっくりかえした特徴は天地に蒼くざわめいた。
決して。軽く蒸れ乾いた沈黙(額縁)を、のそのそと
這い出ると/おおごえで/振り向けば、主張がない/視覚を
片々な素材を塗り重ね、或いは くたくたな結び目の一方に火をいれたばかりのものは、枢(くくる)地図を片手に押し開き、この状態を完璧なものだと、一途にあり。こわばる実を幾つか抱いた木々がまたヒトカズに入(い)る。独自な悪路にさしかかるワダツミの質感までがアサギと可溜り、珠海の鳳獄や銀竜草(ユウレイタケ)と解き、あっちこっちに群生し、おどろくほど弱い罠だとひとつ摘みとり、瞬く間に枯れて、ど
[次のページ]
戻る 編 削 Point(2)