欲望の経路/ホロウ・シカエルボク
読者として楽しみながら綴っていくのさ、俺はもう若さを失っているのかもしれないけれど、でも現在が一番尖っていて、そして楽しんでいる、そしてまだしばらく終わることは無い、またなにか違うものを知ることが出来るだろう、それはどんどん大きくなるだろう、それはどんどん多くなるだろう、俺は大量の種の中からその時使いたいものだけを瞬時に判断して掴み上げ、ワードの中にばら撒いていくだろう、そして書き終えたら身体の強張りを解き、珈琲でも飲んで回転数を落として眠るだろう、近頃は夢もクリアーなんだ、俺は多分長生きするよ、目的があるうちは人間はくたばったりしないんだ。
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