博愛ねーちゃん/秋葉竹
 



みぃんなの
希みも祈りもことわれないから
ついたあだなが ?博愛ねーちゃん


さらさらと
風に吹かれて揺れる髪
かきあげる手が震える街角


さざなみの
ような彼女の胸の海
メロディみたいな寝息が聴こえる


眠れない
夜が明けたらこの街と
闘うつもりでこの部屋を出る


神さまに
叛いた夢を持ちました
罰せられても棄てられない夢


泣き顔を
一度もみたことない君の
それをごまかす笑顔に震える


駄目だけど
溶接された針金の
ような悲しい想い出がある


あしたでも
まにあうだろうと想っても
時は無惨にふたりをわかつか



やさしくて
ひとりっきりでも我慢して
笑って生きてる 博愛ねーちゃん







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