信じる声/秋葉竹
白い風が吹いて
今朝
ライトブルーの空から
なにかの声が聴こえた
空に窓ガラスがあるなら
かすかに震える声だった
昨夜の夢を忘れてしまえる
涼しくすき透る声だった
この街に不幸はなく
ただ煌めく幸せだけが揺蕩っている
嫌なことなんてどこにもなく
鋭い痛みを心に感じることもない
気づかない涙なんて流してないし
笑っているのは心臓がうごいているから
なにも誰も関係ない世界に
凄いにわか雨が震えながら降る
でも雨があがれぼきっとそこには
奇跡みたいな綺麗な虹が架かるだろう
生きるってことは
そういえば
ぐるぐる回る真実の瞬間を
想いつづけるみたいなものだったよ
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