失う存在世界 天使と血人へ/船曳秀隆
 

天を渡る喜びを知りたくもある
朝は透明に透明に再生される 何度でも 何度でも
夜は透明に透明に再生される 何度でも 何度でも
天と血に目覚める
生命のように
未来…苦しみは愛へ液化される


?、恋とは「君を知りたい」と思うこと

いつの間にか知っていた と思える絆になりたいと信じていたけど
もし 気持ちが繋がったとしても
別れは絶対である
だからこそ
その口唇でこっそり交わした恋と死の言葉
血の華が散る時 僕の視界も一緒に散ってしまうだろう

はるか昔 神は 天と血を 漸近線関係に斬った
それ故に僕は消えていく 君の想いと慈愛を
便箋にして

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