プロダクションズエンド/ブルーベリー
 
土砂降りで上手く泳げない
救難信号は震える手が届かない

重い

幸福を救えるほどにこの手が大きくないことに
気づいていないふりをして、今 溺れている

何もできない
声を上げる
息を吸う
胸が
今 潰れようとしてる
ナイフの切っ先が
間もなく
わたしに

カレンダーが埋まっても
その先が塗りつぶされていく気配に
身を竦ませている

祝福の対峙に
もう
この声は出ない

おめでとう たすけて
わたしはしあわせで
しんでしまいそう

バグに神経を喰われて
変わらない日常に
箒の柄を折り
ドアを閉めても

この胸が 腹が 潰れうる運命 いつか
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