さいとういんこさんのお腹が大きい5月22日/いとう
 
うやってつながってわかれて
大きな音でちぎれていく

夜の虹を思う。
月の輪を慕う。
それは僕にとって
何かの大切な象徴だ

さいとういんこさんの子供のことを思う
僕がもう生きていない時間と場所で生きる
ほんの少し、本当にほんの少しだけ
僕とつながっているのかもしれない
さいとういんこさんの子供の魂のことを思う
時代の連環、あるいは世代のバトンタッチ
そんなありふれた言葉でよく表現される思いについて
そしてもう何万年も前から言われ続けているこのありふれた思いについて

僕の詩について話そう
技術とかそういうことではなく
僕の詩がどこにどのように在るかについて話
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