乱れ髪/秋葉竹
 


すこしだけ
助けてほしいと君をみた
僕の電波は受信できない


真っ白な
背中の線が好きだって
「なにそれ?」じゃない、なぜだか好きだ



恋なんて
遊びでできるとうそぶいて
いたあの頃のオレの白痴さ



猪が
僕の心を奔り抜け
これが怒涛の恋だと知らせる



みかんとか
こたつがすこし懐かしく
こんなはずではなかったひとり寝



唇は
あの闇の中あなたのと
触れてそのまま火傷したまま



枯れ枝に
積もるエーテルなどみえず
青い空からただ小雪落つ



冬が来る
その日に冷たいキスをして
風に吹かれて出てゆく終幕



ああだから
乱れに乱れたこの髪の
整えかたを教えてほしい








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