二〇二四年九月二十八日/山人
めずらしく熟睡したようで、うっかり二時四十五分の目覚まし時計を停めてしまい、気がついたらすでに三時を過ぎていた。あたふたと準備をし、食後に飲む薬をポケットに忍ばせ、慌てて大便をする。洗顔、寝起きのストレッチもやらず、菓子パンを食いながら現場に向かった。車内にはレディーガガを流し、気分を高揚させることを意識した。
盆過ぎに整形外科を受診し、変形腰椎症と診断された。もはや普通でなくなった身体をこれ以上酷使するのは出来ないだろう。しかし、結果として私が選んだのは、身体が動けるうちは動くということだった。幸い、ストレッチのおかげか腰自体の痛みはほとんどなくなっていた。
もう二十年以上、地元の山岳
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