(519−2)野施行三十一(みそひと)文字/水恋鳥魚夫
(番外編29-2)(しょうほう)捷報いたる 三好達治さん
人の生き方は亡くなった以後により評価されうるものか
古典的詩風に明治大正昭和三代の詩宗の冠の栄誉を呼称されるも時運も悪いのか,
大戦中の敵にした悪罵で大詩人が取り返しのつかぬ不名誉を甘受してしまう、
達治の100の名詩が一言二言の失言で灰燼に帰すのは名詩に暗い影を投げかける。
(本編)
? やれやれ夕刻まで黙々働いていたら疲労のため幻聴でも成っちまったか。
七郎さんは気にも止めず苦笑いしながら歩きだした。
そんな自分に今日の仕事の労を自らに良かったと言い聞かせたのである。
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