新生/秋葉竹
 

 

ほんとうに君の云うことを聴かなくて
ごめん
その言葉が
ほんとうのやさしさであることなど
たやすく僕にはわかっていたのに

君を助けたいとか
君の力になりたいとか
みのほど知らずの
ただの
こっけいな想いだったね

君こそだれにもまけない
夢をみて
そして夢を叶えることのできる
数少ない女性だったのに

ひるがえって僕なんて
地上から指を咥えて天使をみあげるだけの
貧弱な希望しかもたない
痩せっぽっちの
『抗い』でしかないのに


ほんとうに君の云うことを聴かなくて
ごめん
その言葉が
ほんとうのやさしさであることなど
たやすく僕にはわかっていたし
僕にはなにもできないことだって
そのときちゃんと
わかっていたんだけど


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ねぇきみの
涙をあたしに拭かせてよ
そしたら新生できると想うの







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