『終末』のうた/秋葉竹
 

 

べつにたにんには話すわけではないが
夢がないとひとは
生きられないのは知っている
べつにたにんに話してもいいとも想う
たにんにはほとんど意味などないことも
知ったうえでだ



できることなら
ふたりで仲良く生きてゆきたい
そしてここからがもっとも大事なんだが
ふたりっきりでしあわせに死にたい


たにんなんてなにひとつ
関係ないんだよなぁ


夢をみたのは
僕だから
ぼくだけがみた夢だから
たにんは
関係ないんだよなぁ


僕に関係あるのは
彼女だけなんだ


そういえば
彼女といっしょにいれないときだけ
寂しい感じかな
彼女といっしょの道を歩けないのは
すこしつらいかな

夜になるといつも想うのは
いつも同じこと
早く彼女に逢いたいなぁ

そして彼女に逢える『終末』を
指折り数えるんだ








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