無題/
湯 煙
まぶしい朝のように向かい合い優雅に語り合う
グラスの氷を傾けるならば華が咲くのだろう
砕け散るだろうきっと枯れるだろうかさっと
(チンパンジーするシンパシーのいよいよ
昨日やってくると届いたテレパシーで知った)
ヘルパーたちは真新しいパンパースを広げる
夜行列車が走り出して僅かに震える車窓
ようやく人の形を小さく残す停車場がある
通過する無に紛れていく千の羽ばたきと灰の陽
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