指先の足跡/ホロウ・シカエルボク
 
僕の代わりなんか幾らでも居るさ」いつか手に取る時もあるだろう、でもその時だって、ミック・ジャガーによるストーンズプロジェクトみたいなものだと思いながら聴くだろうね、それが自分で飲み込めないうちはダイヤモンドが霞むまで待つことにするさ、どんなことがあっても歩みを続けるもの、ある一点でばったりとすべてを終わらせてしまうもの、俺は生き続ける方がイカシてるって学んだんだ、死ぬまで出来る限りのことをやり続けてやるのさ、誰も俺のことを見なくたってね、いつか下らない病気か何かで俺がくたばった時、その後に長い長い一篇の死が残ればそれでいい、いつだってそう考えて書いている、俺は俺という一篇の詩なのさ、それ以上余計な
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