青/
秋葉竹
転がってる
空き缶を拾う
近くのゴミ箱を探す
そんなものはない
一面田んぼの砂利道に
人影ひとつない道をゆく
あふれる想いも夢もない
汗かきながら
ただ歩くだけ
なにかの手によって
なんらかのかたちで
完成された
世界なんだ
秋
天高く
くもひとつなく
立ち止まってみて
みあげると
ただ
世界は
青く
青かった
そしてぼくは
いつまでも
ゴミ箱を探していた
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