咲花とかえで/日雇いくん◆hiyatQ6h0c
っぱまだスタメンは無理だった〜」
「だってまだ1年だもんね」
「まあしゃあないっすな。かえで先輩、しっかりかっ飛ばしてくださいね!」
おどけて咲花が言うと、かえでは少しだけ笑みを浮かべ、うなずいた。
相手は県内の、これもクラブチームのジュニアだったが、咲花らのいる市とは離れていたため、評判はわからなかった。そもそも県レベルのジュニアチームの状況まで把握して告知するような媒体やSNSのアカウントがあまりないので、知る由がないのはもっともなことだった。2人の見るところ、自分たちのチームとそう変わらないように見えた。
試合が始まった。咲花たちのチームが後攻だった。
100?超えの球
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