寝苦しい夜は牙を研ぐのに向いている/ホロウ・シカエルボク
 

狂った夜は俺を、悪夢に誘おうとする、俺は唇を?んで、流れた血の味で正気を取り戻す、出口はいつだって自分で作ってきた、不可能だと思えるような夜にもやってみるとなんとかなった、だからもういいんだ、闇の程度や、実際にはない囁きの頻度など、もう俺にとっては何の意味も無いのさ、俺は咆哮を文章に変えてサバイブしてきた、俺は生き延びるためにそうして生きてきたのさ、生存の条件はどんな環境下にあったって確固たる自分がそこに在るかどうかだ、それ以上の条件は付加価値というものだ、知識や方法や技術はあとからついてくる、まず必要なものは何かというところをきちんとキープしておくのさ、自分なんて思っているよりあやふやなもの
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