(精神を安定させてくれる徒然書き)/「ま」の字
ああ はいいろの街が
空しくかぜに羽搏き
とりよ
おまえたちが見えなくなって
既に久しい
穏やかな窓辺は
どこかかなしい
まんどりんひとつきこえない都市の空
に
衛生的でやさしい
手
のような
薔薇色
(放たれた窓は すべて銃だ
が
花たばノ記憶 沈めて ある
曇天 )
きこえるか かえりたかろう
弾はyahi(野卑)に解放された
ここはどうでもいい土地がらだな
重機 トラック
水たまりのあいだを
おっこちそうになりながら
ひろいあるく
いちめんちらばった空の破片が
水辺に鈍くひかっていた
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