目撃証言/涙(ルイ)
思い出せるのは ただ
血塗れで倒れていたメイちゃんと
震える手でカッターナイフを握りしめ
ひどく興奮しながらも
どこか怯えるような瞳でじっとメイちゃんを見てた
マイちゃんの顏
硝子の破片みたいに
鋭く尖った カケラみたいな断片が
いまもジクジクズキンズキンと
あたしの脳裏を突き刺すのです
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最後までお読みいただき、ありがとうございます
この詩は2004年に起きた、佐世保小6同級生殺害事件をモチーフに
加害者・被害者両者のともだちからの目線で描いたものです
詩中に登場する名前は、実在のものではありません
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