詩想、「自己存在」という問い・今の私という境地3./ひだかたけし
ない態度を、汚れた赤い姿を。
「霊の光」へのお前の懐疑が、
お前の思考の中にこの妖怪を生み出した。
認識の創造力でこの妖怪を
退けなければならない。
この三つの獣を克服したとき、
お前の魂は、
深淵を飛び越える翼を得る。
お前は心に憧れを抱き、
救済を求めて認識に身を捧げようとした。
しかし深淵が、これまでお前を認識の原野から隔ててきた。*
*ルドルフ・シュタイナー『秘教講義1』より、高橋巌訳文、一部筆者により補足
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