詩想、「自己存在」という問い・今の私という境地3./ひだかたけし
 
自身の宇宙時代が
この認識の敵たちを呼び出した。

第一の獣を見よ。
その曲がった背を、骨ばった顔を、乾からびたからだを。
「霊の創造力」へのお前の恐怖が、
お前の意志の中にこの怪物を生み出した。
それに打ち克つことができるのは、
お前の認識への勇気だけだ。

第二の獣を見よ。
顔をゆがめ、歯をむき出し、
嘘をついてあざ笑い、
薄汚い黄ばんだからだを見せている。
「霊の開示」へのお前の憎しみが、
お前の感情の中にこの弱虫を生み出した。
お前の認識の火で、この獣を押さえ込まなければならない。

第三の獣を見よ。
その裂けた口を、ガラスのような眼を、
だらしない
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