ひだかたけし氏の「熱の同心居」を読む/朧月夜
たしが思うのは、以下の部分に表れている「ヒビキ」と「ヒカリ」に注目しなくてはいけない、ということです。
ヒビキヒカリ放ち織り込まれ
沈み込み沈みゆく奥へ億へ
前後の詩句を割愛したゆえに分かりにくくなっているとは思うのですが、氏の詩作の歴史において、「ヒビキ」という言葉は繰り返し使われてきました。一方、「ヒカリ」という言葉は一度しか使われていません。実際に現代詩フォーラムという投稿サイトにおいて、氏の詩を検索していただければと思うのですが、具体的には「捧げもの」という詩のなかで、「ヒカリ」という言葉が使われています。
「ヒビキ」という聴覚に由来する言葉、「ヒカリ」という
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