八月の狩蜂/
ただのみきや
絡む蔓草
風の舌先
ことばが睦み合う
悪夢のような出来事
そんな比喩が人々の隠蔽された玩具に魔法をかけるなら
現実と双子の悪夢もまた
下着の色に気を遣うのだ
酒よりも濃い息で
ぼくらは咀嚼される
纏った時間を絵巻のように脱ぎ捨て
踊る神の幻影こそ真っ逆さま
(2024年8月4日)
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