泣いてもいいならいいな/秋葉竹
 


 

「愛してる」
街は魔法の夢みたい
ピンクの文字が流れてみえる


ペンギンが
空をみあげて夢をみる
姿みたいに街角に立つ


天使という
名前の雨が降る夜は
持ってる傘もささずに歌う


溶けたチョコ
みたいに心の底で泣く
ホントは甘い夢の決着


とろとろの
からだをちゃんと棄てたくて
心を凍らせ口紅を塗る


おとななら
悲しいときは悲しいと
云って泣いてもいいならいいな


ララバイを
聴いた気がする賑やかな
駅の待合室の幻聴?


アラームが
暮らしの中で鳴る朝に
じぶんを探す鏡の囚人








戻る   Point(3)