さようならと言いたくて/桜 歩美
いつもいつもあなたを遠くから見守っていた
見守るなんてそんなえらそうなこと
出来てなかったかもしれないけれど
私がこんな遠くから
いくら心配ばかりしていたって
その気持ちがどのくらいあなたに届いているのかさえ
私にはわからない
切なくて苦しいのは
あなたがいつも
私の思いをどれだけわかってるのかが
わからないから
信じる気持ちがなくなったら
遠くにいる二人は続かない
すぐに話が出来るわけじゃない
メールが返せるわけでもない
いつもあなたの気持ちを想像するだけの
恋する毎日
そんな毎日は
苦しすぎるから
今さようならを言いたいのです
戻る 編 削 Point(1)