不眠のうた/秋葉竹
 
しまうほどの
見栄とか極論なんだろうとは知っている
けれど
笑われることになら慣れているから
傷つくことにもちゃんと慣れているから
俺は
俺の想うさかしらな想いを見棄てず抱いて
抱きつづけたままの息苦しさを肯定して
すべからく生きるとは苦しむことだと
すべからく生きるとは悲しむことだと
心の壊れた身震いを
ちゃんと逃げず直視し
やり過ごすとかすり抜けるとかじゃなく
真っ正面からみえる善も悪もひっくるめて
俺は───────




いつまでも
いつまで経っても
眠れやしないんだ

叫んでも叫んでも
けっしてだれにも届きはしないコイツらが
飲み干しても飲み干しても
まるで消えてなくならないコイツらが

いつまで待っても
俺を眠らせてくれないんだいつまでも









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