途轍もなく赤いキャンバスが垂れ流す言語/ホロウ・シカエルボク
には俺が頭のおかしいやつに見えているかもしれない、だけど俺はまともさ、俺という人生にとっての最適解を手に入れて解き続けているんだ、そこに果たして客観性なんて必要なのかね―?俺はこの言葉がどこまで続いていくのか見てみたい、ひとつ書き上げたあとに、どんなものが続くのかずっと見ていたいんだ、もしもいま神様がひとつだけ願いを叶えて下さるとしたら不老不死をお願いするだろうね、「人生は有限だからこそ詩人は美しいのだ」なんて、お前は言うかもしれないね、でもそんなこと、俺にとっちゃどうでもいいことなんだよ、だって、遥か昔にも、今現在も、おそらくは可能な限りの未来にも、俺はずっと同じものを追いかけているだろうからね…「俺の血にキスしろ」って、ライブ中に叫んだパンクロッカーが居たよ、俺もたぶん同じ気持ちなのさ、俺の血を見ろ、俺の血を感じろ、ってね―なあ、簡単に確信なんか得るもんじゃないぜ、なにも知らないままで居るやつの方が沢山のことを知っているなんて話は―そんなに珍しいことじゃないはずさ。
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