残光よ/秋葉竹
 
 未来に 追いつくと

証拠も ないまま 信じても

夜は ゆっくり 口を開け

世界を ごくりと 呑むのです

映像 だけが ゆっくりと

ひとつの 世界を 終えるから

その 過ちも 後悔も

認め メガネを 置くのです

悪い 目をした 訪問者

寒い 夜には 星の声

夜は ひとりが 寂しくて

花を 求めて 語りたい

光る 想いで 泣くのです

ねぇ残光よ 目を 閉じて

愛すと 云うなら 眠りましょう






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