※五行歌 四首「果てるまで つらぬきとおす」/こしごえ
 
五月雨の
明けない
空から
ひとつぶ ひとつぶの
落ちる光

 ※五月雨=さみだれ



天の風に
吹かれている
このいのち
果てるまで
つらぬきとおす



銀の指輪と
共にある
あの人の

しっとりと光る



あしたはあしたの風が吹かあ。
今は
亡き
人の口ぐせ
私を支える
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