怪談/
ホロウ・シカエルボク
た、彼らは皆、自分がどうして死んだのかさえもう覚えていないみたいに見えた、俺は山を降りて街に潜り込み、喫茶店に入ってアイスコーヒーを飲もうと思った、最初に目が合ったウエイトレスは、俺を見て小さな悲鳴を上げた、それからすぐ、すみませんと言って、俺が座るのを待って水とメニューを持って来た、何か見えた?と俺は世間話のように訊いてみた、ウエイトレスは困ったように笑い、それから、こう言った
「あなたの肩から沢山の人がぶら下がっている」
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