七夕/秋葉竹
 
らずに

涙より
熱い水など無いだろう
頬の上べを濡らすな死の神

天の川
その波音が騒がしく
聴けずに過ぎる恨みも希求も


ちょっと
私の希いは笹の葉に吊るすほど
清くもなく
すき通っても
いないから

短冊の数枚吊るされた
行列のできるほど
美味しいお饅頭屋さんの
七夕コーナーの笹の葉を
行列に並びながら
けっこう
けっこうな時間
なにもみてないのに
じっと
眺めていたよ









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