所在証明、あるいは痛ましい傷への愛/秋葉竹
うんだって
それが生きることだから、と
ただ真っ白で高潔な夜になるまで
闘いつづけることが
それだけが必要で
意味のあることなんだって
いつか気づけるといいね、
寂しがりやの
神さまたちの夏に
夕立も降り、止み、降り、降りしきる
濃厚で
からだ中が蕩けてしまうような希望を
歌にできたら
いいね。
ねぇ、神さま
そしたらユニコーンに乗って
夏の大きな星座たちにかかる
ピンと張った純粋な希望の糸のうえを
自由自在に
駆け巡れるかも
しれないよ、
ねぇ、神さま。
口を閉ざしたままじゃ、
やっぱ、寂しいよね?
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