純粋な希望/秋葉竹
純粋な幸せがほしいだなんて
なんてわがままな希望なんだろう
生まれたかぎり生きてゆく
みたいな
生きることを祈らなくても誓ってる
みたいな
純粋でいっさい
一滴の泥もかかってない
闇のカケラもない希望
世界中に
孤独に泣く夜は冷えるだろうし
あたりまえはあたりまえのまま
その中で
ふとしたやさしさがほしい
だなんてね
で
そんなことなんて知らない
なにもほしくないって云い張る
ただただ純粋な希望がほしい
愛されなくても、いい
憎まれても、いい
昨日を忘れても、いい
明日がみえなくても、いい
ただ汚れてしまった悲しみだけを
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