PAC-MAN/ホロウ・シカエルボク
 
いる連中は傲慢であることに慣れている、信号は自分でもその価値を決めかねている様子で躊躇いがちに色を変える、誰のための速度、なんのための…変則三差路では早速下らない揉め事が起こっている、みんな誰かが自分の為になにかしてくれると考えている、自己主張の強さは実はただの甘えさ、聞いてもらえることに慣れている、暫定的な真実を愚行でもって作り出す、まるで見る価値無し、でも歩道はすでに野次馬で溢れている、きっと誰も彼も退屈しているだけなのさ、やつらにとって人生の彩とは誰かに差し出してもらえるものなんだ、三差路を通り過ぎる、騒ぎの真ん中ではもはや罵声のやりあいになっている、運転免許を配る時に全員の脳波検査をするべ
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