詩想、『真白き夢』から/ひだかたけし
ゆっくり暮れゆく
この一日に
さざめき残響する
アナタという相貌、
一つのステーション、
きっと肝心なこと、
幼き空白の日々に
真白き静かさ記憶の手前、
行為され行為したことの結実
明かり灯る意識持ち遡行すれば 、
この肉身存在として自ずと実感される私
何かが私から逃れ
取り逃がした私に
隠れ潜んで居る
やはらかな
おくるみに包まれ
ひっそり安らぐ赤子
柔ら輝く真白き静かさ
ゆっくり明けゆく
この一日に
ざわめき浮かび来る
アナタという秘跡、
束の間に盛り上がり
弓なり透明なチューブ
私というステーションのライディング待ち
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