いく粒も泣く/
秋葉竹
いく粒もいく粒も泣く雨の音
沁み入る心に
生まれる流星
むかしから
じぶん語りが上手くなく
誤解されてたまぁよいけどね
高級な
ワインの違いはわからない
舌でもキスの違いはわかった
いとおしく
ただ払暁にみる夢の
ような寝姿だって好いてた
いとおしい
寝息を聴くのももう最後
なんだと出てゆく朝焼けの街
街を出て
今日もひとりで生きてゆく
ただあの頃に戻るだけだし
信号の
変わったことさえ気づかずに
座りこみただじぶんを抱いてた
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