嵐の痕/秋葉竹
 
新しい光や やさしい安息は
まるで愛する人のように
僕のこころを そっと くるんでくれる
なんて そんな わけもなく

すべてを 許せるくらいに
憎しみを 手離せるくらいに
心やすらぐ ときが やって来る
なんて わけも むろんなく

嵐の 夜を 越えて
いると 想う いや 想いたい
だけだ と しても
それでも いいんだ
それで あたりまえ なんだ

生きてゆく どんなあしたが
待っているとしても
そう 想っているよ

大丈夫

大丈夫 だよ

いつだってそう
彼女の声が やさしく くるんでくれる
あゝ そうだね
僕は 大丈夫 だね









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